suggestion 彼らは懸命に生きている 私は必死に歩いてる 藻掻け、藻掻く、足掻け、足掻く 懸命に生きる赤い目の男 ただ背に触れようと必死に伸ばす爛れた掌 触れる、弾ける、焼ける、焦がれる 必死に歩いてます 必死に走ってます 棒切れの足動かして、ただ、ただ、滑稽に 追いつけない背中越しには赤い目 触れられない心の臓数えたら ほんの少し、ただ少し 掌にこびり付く煤握り締め 貴方の慟哭を聴く 私はまた走り出す 私はまた走り出す 貴方の背が遠ざかる 私は――― メルマガVol.129掲載(2005年5月24日発行) 大好きなのに、遠すぎて触れられない。 // written by K_ |